なぜレジスタンストレーニングが必要なのか
有酸素運動が、心肺機能の向上や体脂肪の減少、代謝の改善などを目的としたものであるのに対して、レジスタンストレーニングの目的は筋肉を刺激して筋力・筋肉量を増加させたり筋持久力を向上させることになります。もちろん有酸素運動でも多かれ少なかれ筋肉に刺激が加わりますし、レジスタンストレーニングでも心肺にトレーニング特異性の法則
トレーニング特異性の法則は、トレーニングした部分(機能)にのみトレーニング効果が認められるというものです。つまり、下半身をいくら鍛えても上半身の筋力は向上しないし、またマラソンが速くなりたければ、いくら重量挙げのトレーニングをしても、マラソンは速くならないということです。
したがって、上半身を鍛えたければ上半身のトレーニングをしなくてはならいし、マラソンが速くなりたければ走るトレーニングを中心に行わなくてはなりません。それと同様に、有酸素運動だけでも心肺機能の向上は望めますが、筋肉に対する刺激は軽度なので、全身の筋力の向上や筋肉量の増加にはあまり効果がなく、そのためには別にレジスタンストレーニングを追加すること必要になります。
トレーニングのオーバーロードの法則 オーバーロードの法則は、通常以上の刺激を与えなければ筋力や機能は向上しないというものです。例えば、腕の筋力を向上させたければ、箸や鉛筆を持つだけの仕事をしていたのでは決して筋力が自然に向上することはありえません。必ず、日常以上の負荷、つまりダンベルなり何なりの「おもり」を持ってトレーニングすることではじめて筋力の向上が見られます。有酸素運動の大部分は、自分の体重以上の負荷はかかりませんから、全身(とくに下半身)の筋力を向上させるためには、有酸素運動だけでは不十分であることが、このオーバーロードの法則からも理解できます。
さきほど、有酸素運動とレジスタンストレーニングは効用は相補的であると説明しました。要するに、有酸素運動によってもたらされる恩恵はレジスタンストレーニングでは得にくく、反対にレジスタンストレーニングによってもたらされる恩恵は有酸素運動では得にくいということなのです。